クライミングを初めて最初に覚える事は、安全を確保する為のロープワーク・ハーネスへ結ぶエイトノットから始まる。
ハーネスを介して自分とロープを繋ぐ際、しっかりと強度を出しつつ視認性も良くする必要がある。自分やパートナーの為にも確実に覚えたい結び方である。
ハーネスのチェック
まずはここから。ハーネスの装着をしっかり確認。

- ねじれていないか?
- 締め付け具合は丁度良いか?
- バックルの留め方は正しいか?(特に折り返しの必要があるタイプ)
- ビレイループの損傷具合は問題ないか?
エイトノット(8の字結び)

フジケン
自分のやり方で紹介します。右利きです。
できるだけ自分目線の写真を撮りました。
8の字(一重)
毎回同じ長さで結ぶため、体を使って位置を出す。

- 右手でロープの末端を持ち腕をのばす。
左手はロープの途中、ひじは曲げる。
左手のロープの位置は、最終的にできた余りロープの長さで変えていきます。何度か
試して自分の必要な長さを決めよう。

- 左手で持ったロープを自分側に折る要領で2回ねじる。
(写真は1度目)

(写真 2度目)

- 左手でねじった部分を持ったまま、右手の末端を自分側から差し込む。

- 左手の位置を離さず、右手で差し込んだロープを引っ張る。

フジケン
左手を離すと位置がズレ易い為、持ったまま8の字を作ろう。
ここまで出来たら左手を離していいぞ!
8の字(折り返し)

- ロープの末端をハーネスのタイインポイント、足側・腰側の順に通す。

- 8の字のアール部分、自分側が上に来るよう結び目を持つ。

- 8の字の自分側の輪にあるロープ同士の重なりを、親指で押し
隙間を作る。 - できた隙間にロープの末端を下から通す。

- ロープをたぐる際、ビレイループの輪よりやや小さくなるくらいに絞る。
- 絞った輪が戻らないよう結び目を持つ。

- アール部分の下に沿うように後ろへ回し、末端を上から通す。

- 自分側の輪でもアール部分の手前に沿わせ、末端を下から通す。
このとき先端のロープは左に来る。

- 結び目を持ち一本ずつ交互に締める。(2回ずつくらい)
末端処理(緩み止め)

- 左にある末端をビレイヤー側のロープの上を越えて輪を作る。

- ロープをクロスさせるように
2週目の輪を(手前に)作る。

- 手前から奥に向かって末端を通す。

- 右側に来た末端を引きながら、結び目を絞る。
左から右に回しながら絞るとやりやすい。 - 必ず8の字に重ねること。

自分でも、パートナーにも確認がし易いように結び目を作っています。
綺麗に結ぶ事でミスの発見・強度の安定にも繋がります。
まとめ
一人一人やり易さや癖があると思います。ねじる方向一つで変わってきますので、自分のパターンを見つけて体に染み込ませて下さい。
慣れてくると小さなミスほど鈍感になり易いので、パートナーとの確認は必ず行い、安全性を高める事が大事になります。

フジケン
登るまでのルーティーンでパフォーマンスを上げて行きましょう。
コメント